図書館革命 / 有川浩
(メディアワークス /2007年発行)
図書館戦争シリーズの最終巻。郁の恋の行方がいよいよクライマックス。しかしあれだ、成就した恋というものは、ちょっとつまらないよね。恋物語は成就するまでがわくわくなのですね。
図書隊と良化委員会の対決もクライマックス。小説にそっくりなテロ事件が起こり、今後のテロ対策のためその小説の作者の執筆を禁じようとする良化委員会。表現の自由を盾に裁判で戦おうとする図書隊側だが、司法業界にも良化委員の息がかかっていて満足な結果は得られない。最終手段として、作家を大使館に駆け込ませ国外亡命を試み、世界にこの問題を知らしめ問いかけることにする。ミッションは成功するか?
というあらすじで、アクションありラブありで退屈させない…はずなのだけどね。4巻の中では一番面白さが低かった。戦時中の日本みたいに独特の閉塞的な世界観で良化委員の暴論が押し通されていたのだけど、海外の視点を入れると、やっぱりどう考えても暴論だよねえ…という感じに覚めてしまったのが残念。表現の規制や本の検閲、没収などはありうる話だと思うんだけど、だからといって、そこに武器を持ち出したり、人権無視して表現者を拉致しようとしたりする飛躍っぷりが、このシリーズの面白さでもあり、あやうさだったのだけど。最終巻ではあやうさのほうが目立ってしまったかも。
まあでも、面白かったです。4巻にわたってたっぷりこのキャラクターたちを堪能させてもらいました。
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