読書の記録

No.355 2010.2.27

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図書館戦争 / 有川浩

(メディアワークス /2006年発行)

 本屋さんでよく見かけるこのお名前。電撃小説大賞からデビューした、女性のライトノベル作家さんですが、ライトノベルの枠を超えて大活躍中。出世作と言われる本作を読んでみました。

 図書を自由に収集し、市民に貸し出す自由を守る図書館と、有害図書を過激な方法で取り締まるメディア良化委員会の対立は激化し、図書館が自衛の軍隊を備えることになった。というわけで、図書館の組織は主に、図書の貸し出しなどの通常の任務を行う図書館員と本を守るための防衛員で構成される。主人公の郁は女だてらに防衛員志願者。その理由は昔、自分が本屋で良化委員の執行組織良化特務機関に無理矢理本を没収されそうになったとき、助けてくれた防衛員がかっこよかったから。

 冒頭の怒涛の設定説明に、ついていけないかも…と、引きまくってしまいましたが、登場人物たちがぎゃあぎゃあ騒ぎ出したら楽しくなった。今まで読んだことのあるライトノベル系の小説の登場人物は、特殊な能力を持ってたり軽快な会話の応酬をしてたりで、読んでる間は楽しめるんだけども、感情移入できないというか、こういう変わった人が変わったことしてるのねーというくらいにしか思えなかったんだけど、有川さんのこれ、登場人物にがっつりはまってしまった。なんでしょう。女性が書いてるからでしょうか。そこにラブがあるからでしょうか。何だかんだいって、わたし女子なんだよな。少女漫画的要素に弱いのだよ。べたでもさ。うう、ツンデレの堂上教官かっこいい…。

 図書を守るために人死にまで出るというこの世界観。さもありなん、とは思わなかったけれども、馬鹿馬鹿しいとは感じなかった。乗れました。でも、別に図書防衛員の話じゃなくても、この登場人物たちのやりとりだけで楽しかったなあ。いや、図書館の話じゃなくて、ただの軍隊の話だったりしたら、本屋大賞に選ばれたりしなかったし、軍隊やライトノベルに縁のない読者も手に取らなかったかもなあ。何が出世作になるか分からないものです。



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↓漫画にもなってる。
うーむ、主人公美女すぎ。堂上かっこよすぎ…。
いや、でもそれが少女漫画…!




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