読書の記録

No.344 2010.2.8

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蒼い乳房 / 谷村志穂

(新潮文庫 /平成19年発行)

 1992年から2007年まで書いた短編を年代順に集めた短編集。著者の故郷である北海道を舞台にして、高校生の少女から結婚した女性までの、さまざまな年代の恋の話を書いた物語が集められている。

 高校生の話は何だか胸がちくちくする。谷村志穂という作家を一番よく読んでいたのは高校生の頃だったから、その懐かしさと合わさっていろいろ思い出すのかもしれない。

 谷村さんの書く主人公は、内の世界を持っていて大人しく、それなりに賢くて愛される容姿だけども、本当に好きな人とうまく結ばれない女の子が多い気がする。特に変わった話や技巧があるわけじゃないけれど、読んでいて安心するのは等身大の感じがするからかもしれない。

 北海道の描写がよかった。無理して東京ばかりの話を書く必要ないよね、故郷っていいよね、などと思いました。北海道行きたくなった…。

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