ミスティー・レイン / 柴田よしき
(角川書店 /平成14年発行)
取引先の男との不倫が会社にばれたせいで自主的に退職せざるを得なくなった茉莉緒は、今度は人から必要とされる仕事につきたいと悩んでいた。京都の鴨川で行われている映画のロケをぼんやりと眺めていたら、若手の俳優に声をかけられその無邪気な様子に心を許して喋っていると気に入られ、彼のマネージャーとして働くことになる。
恋愛ミステリーというジャンルなんでしょうか。恋愛話でひっぱりつつ、人も殺されて犯人は誰だとひっぱりつつ、どんどん読ませるタイプの小説ですが。何だか、恋愛も人死にも中途半端な満足感でした。芸能界の業界話っぽいエピソードが散りばめられてるけど、うんちくを読んでるみたいでそんなに面白いと思わなかった。
同じ作者さんのものを連続で読みすぎるとよくないのかもしれない。うまくてどんどん読ませられるんだけど、物語の落としどころが同じで、なんとなく不満足になってしまいました。3冊読んだけれど、3冊とも、少し頼りないぼーっとした感じの、でも結構もてる主人公で、自分の居所を求めていて、殺人事件に巻き込まれて翻弄されて、最後にはわたしも頑張るぞ!と終わるパターン。いや、もちろん面白かったです。一冊ごとに新たなものをというのは贅沢な要求なのかな。とか言ってると自分の首をしめますが。自分の首もどんどんしめていきますよ。いやいや、小説って難しい。 |
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