立派になりましたか? / 大道珠貴
(双葉社 /2008年発行)
「小説推理」に掲載されていた連作短編集。高校の特別学級出身のクラスメイトたちの冴えない人生を一つ一つ、一人称で語らせていく。障害があるというわけではなさそうだけれど、勉強はできないし、できないことを大目に見られる特別な学級。担任の先生もオトコ女と揶揄されていて、オトコだかオンナだか分からない変わった人。
40歳になった彼らは、母親と二人暮らしで配達牛乳のセールスをしていたり、スーパーの万引き犯をつかまえる仕事をしながら出来の悪い息子を愛情たっぷりに見守っていたり、あんまり愛してくれない愛人が三人いたり。みんなかっこいいとは言えない暮らしぶりなんだけども、彼らはみんな自分の状況を潔く受け入れていて生きている。くせのある個性豊かな語り口を聞いているだけで勇気が沸いてくる気がする。みんなちょっとずつ不気味なのもいい。
変だけど、変なところがいい小説だと思った。 |
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