読書の記録

No.326 2009.10.26

←back 


マスゲーム / ひらたひろと

(講談社 /2009年発行)

 2009年5月より2年間で、小説・イラストを合わせて100人の新人を出すことを目標にしているという講談社Birthのレーベルの一冊。

 著者のサイトが独特で、異彩というか異才というか。その割にはきっちり書かれた小説で、異才っぷりもちゃんと残っていて、今後が楽しみな人だなあと思いました。人が死なない話を書いてくれたら読みたいなあ。

 刑務所で免役を賭けてゲームが行われる。ルールはシンプルで、時間内に指定された人数で集まればクリア。ただし半径五メートル以内に他の人間がいたら、人数にカウントされる。場所の争い、人数を減らすための殺し合いが繰り広げられる。クールで適度にとぼけた19歳の主人公はいい味出してた。はらはらさせて次々読ませられたが、殺人のグロ描写はそれほどオリジナリティもないし食傷気味。葛藤のないバトル・ロワイヤル。オチもまあいいとして、ゲーム中にクリアできなかったら強制的に毒殺されるのは、このゲームを行う建前上、どう説明するんだろう、とか思った。

 ホラーアドベンチャーゲームって感じ? あと一歩、何か残る哲学があればとは思うけど、次作も読んでみたいかな。

amazon↓


←back   / TOP