読書の記録

No.318 2009.9.8

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とるにたらないものもの / 江國香織

(集英社 /2003年発行)

 最近、作家さんのエッセイが気になる。今までは、エッセイは暇つぶしというか気分転換程度で、小説家の真骨頂は小説じゃないか、と小説ばかり読んできたのだけど。実は、エッセイの中には小説家の「技」がぎゅっと詰まっているんじゃないかと思い始めた今日この頃です。なんでもないこと、しょうもないことを「読ませる」のって、すごいよ。素人のネット日記が溢れている今、エッセイ集を読むと、これがプロの仕事かーとおののくわけです。ええ。

 一見、なんでもないし、別にすごいとか分からないんだけどね(それも技)。自分が書いてみるようになったから、分かるようになったのかもしれない

 好きなものを一つ取り上げて書きあげた、小さなエッセイ集。タイトルどおり、取り上げるものは「とるにたらないもの」ばかり。輪ゴムだとか、焼き鳥だとか、トライアングルだとか。さりげない優しい文章なんだけど、毒が潜んでいて、江國さんってやっぱ変な人だよなあと尊敬した。よいエッセイ集でした。

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