読書の記録

No.298 2009.3.13

←back 


クレヨン王国からきたおよめさん
 /福永令三

(講談社 青い鳥文庫 /1986年発行)

 写真を使って絵本のようなものを作ってみたいなあと思ったのでした。でも、いわゆる児童向けっぽい話はわたしが書くと嫌らしくなる。子供向けでちゅよーっていう嫌らしさ。本当に子供が楽しめる本ってのは、やるかやられるか、ぎりぎりのところまで攻めていて、取り繕ったりしていなくて、子供ならではの新鮮な感性が詰まってるのに。というわけで、児童文学を、もう一度読み直してみようと思って手に取った一冊。

 クレヨン王国シリーズは全部読んだわけじゃないけれど、読んだ話は強く印象に残っている。クレヨン王国という世界が素敵なんだけど、なぜこんなにも印象に残るかといったら話がとてもシビアで主人公に対して容赦ないからなんだと思う。このシリーズでも、主人公は、クレヨン王国に向かうなぐり電車に乗って、ぽかぽか殴られるし。契約して頭の中に住みついた「およめさん」は、性格の悪い年増の女だし、悪役にもなっちゃうし、失敗して格好悪いこともたくさんする。そうそう、だからこのシリーズは面白かったんだ、と思い出した。大人になった今読んでもやっぱり面白かった。

 ふと、福永さんは他に何を書いているんだろうと調べていたら、wikipediaに「大学在学中は小説を1ヶ月に原稿用紙千枚以上必ず書いていたという。」という表記があってびびった。…えええ…!!!1日30枚以上…!?





 ←back    menu