読書の記録

No.292 2009.1.3

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鴨川ホルモー
 /万城目学

産業編集センター /2006年発行)

「鹿男あをによし」がテレビドラマ化された万城目学のデビュー作。今度映画化されるらしいじゃないですか。京大出身ということと、京都が舞台なのと、森見登美彦と仲よさそうなのと、直木賞作家を出したボイルズエッグズ新人賞受賞作ということで前から気になってたので読んでみました。

 京都の4大学のあるサークルでは、小さなオニを操って大学対抗で戦うホルモーという競技が人知れず行われている。オニ語を覚えて操り、オニの好物であるレーズンを補給しながら、相手のオニと戦って大学対抗戦で勝つのが目的のサークルである。そのための人材としてスカウトされた主人公は、先輩の話を半信半疑で聞きながらも、いつしかディープなホルモーの世界にはまっていく。

 ホルモー競技やオニの設定など、なかなか工夫が凝らされてて面白かったです。キャンパスライフな挿入話や恋愛話は、ばかばかしかったり、少年漫画のラストのような紋切り型だったりするけれど、嫌味がなく、微笑ましかったです。わくわく読めましたよ。楽しいなあ、こんな世界が繰り広げられていたら。

 小説としてうまいとかは思わないけど、アイデア勝ちかな。しかも最後までよく書ききった!という感じで、好感度大!…どんな批評か。映画も微妙に期待してます。

 ボイルズエッグズ新人賞は、応募の際にお金がいる珍しい賞。有名出版社の賞でもなし、伝統があるわけでもない。でも、受賞者は大々的に売り出しプロモーションするのだそうだ。ううむ、新しいけど、どうなんだろう!ちなみに新人賞応募料7000円だって…。





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