読書の記録

No.287 2008.9.25

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世界音痴
 /穂村弘

(小学館 /2002年発行)

 歌人穂村さんのエッセイ。一昔前、短歌といえば小難しい言葉を使って意味深な意味なんか持たせちゃって…というイメージを払拭して短歌に馴染みのない一般読者の間で人気になったのが俵万智さんですが、ここ最近(というかわたしが認知したのが最近なだけか)、短歌ってこんなに自由なんだ…!と一般人を驚愕させて大活躍されている歌人さんです。

 しかし、このエッセイには歌の話などなく、世界や周りの人とうまく馴染めず、どこかずれたままぎこちなく生きている穂村さん自身のエピソードがユーモラスな文章で語られている。

 コンタクトをしているのに伊達眼鏡をかけているのは、長年眼鏡をかけ続けたせいで顔が眼鏡がないとしまらないから。うん。なるほど。そこまではいい。でもただの伊達眼鏡ではない。レンズどころかガラスも入っていない枠だけの眼鏡を特注して作ってもらっている…って、あなた変ですって…!(驚愕)。

 誰に迷惑をかけることもない小さなことだけれど、何だかこう衝撃的な変さが溢れたエッセイです。生き難そうだな。その違和感が、あの短歌になっているのだろうな、とか思った。面白かった。

(引用)

サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい 穂村弘






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