読書の記録

No.268 2008.3.27

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密着母子 /門野晴子・門野智子

(講談社 /2000年発行)

 ノンフィクション作家、門野晴子さん。自身の体験を元に子育てや介護などについてのエッセイを書き講演もしているパワフルな母。そんな母に育てられ事あるたびに本のネタにされた娘は、現在バツ2のアメリカ人と結婚して一児を設けている。娘も母になった今、いろいろなことを振り返りつつ、母娘で遠慮のないユーモラスなやりとりを続ける書簡集。

 わたしは門野晴子さんの著作を読んだことはなくて、たまたまこの本を手に取ったわけだけど、彼女がどういう考えで学校や社会に抵抗してきて娘を育ててきたかがよく分かって面白かった。娘は、母が戦いの挙句築いた世間の当たり前とは少し異なるルールの中を、それが当たり前だと信じてのびのびと行動する。だから娘の行動も端から見たら奔放で個性的になる。それをまた母が本のネタにする。何してもネタにされるから、母にばれないように秘密を持っていたと大人になった娘は告白する。

 友人のようでライバルのようで自分の分身のような、母と娘。いい意味での緊迫感が漂っている一冊。斬るか斬られるか。そこまで言っちゃうか、でも相手もひるまない、みたいな。愛情に溢れた一冊でした。しかし、テンション高い母娘だなあ。

 タイトルからもっとシリアスな内容かと思ってたけれども。タイトルも装丁も内容に合ってない気が…。わたしなら門野母娘が仲良くしてる写真載せるなあ。もしくはイラスト。




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