読書の記録

No.261 2008.2.24

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へんないきもの /早川いくを

(バジリコ株式会社 /2004年発行)

 2004年、本屋に平積みになっていて気になっていたこれをようやく読めました。動物のドキュメントや多様な生物の生態話が大好きなわたしには楽しくてしょうがない本でした。フィクションのようなとんでもない生物ばかり載っているけど、これが全部事実だというところがミソですよ。イラストもリアルだし、文章も面白い。笑える文章というだけじゃなくて、生物的な知識もしっかり押さえてある。著者は生物学者でも海洋学者でもなくイラストレーターだし。一体何者なんでしょう…。好きなんだろうなあ、こういう生物の生態を知るのが。聞いた事のない出版社なんだけども、この本は第5版。売れてるよね、これ。いやあ、いいものは売れるのね。これ子供が読んだら大興奮だよ。まず開いて一ページ読んでみてください。はまります。

 みなさんご存知の、摂氏150度の高熱にも絶対零度にも、真空にも、乾燥にも、6000気圧もの高圧や放射線にさえ耐え、100年は生き続けるという、生き物「クマムシ」とか載ってます。みなさんご存知の、で勢いよく頷いたあなたも満足する本だと思います。生物の多様性って本当に面白い。大好き。しかもでたらめに見えてそこに必然性があるのが萌えポイントです。この変な形は、こういう理由からなってます、とか。そんな説明されたら、嗚呼…!まあ少し煽りすぎてる感があるけど、萌えポイント(体長、分布、食性、習性)などはきちんと抑えてあるので、楽しく読むことが出来ました。

 「あの生き物は今」と銘打って、多摩川に現れたアゴヒゲアザラシの一件が面白おかしくまとめてあるのも必見。当時リアルタイムでは、それほど違和感なく騒ぎをテレビで眺めてただけだけど、こうやってまとめてあると頭おかしかったよなあ、みんな…と遠い目をしてしまう。横浜市役所が住民票を交付して、「同じ哺乳類にも住民票を」とアザラシの格好で在日外国人が横浜市役所に押しかけたというエピソードは悶絶して笑った。いやほんま、笑い事じゃないですよ。ああ、みんな可愛い動物大好きなんだよね。理性を失うくらい…!




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