読書の記録

No.233 2007.7.25

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負け犬の遠吠え /酒井順子

(講談社 /2003年発行)



 今頃読みました。まずこの本を楽しむには既婚か未婚かというより前に「女の幸せは結婚である」という定義に、うんと頷けるかどうかにある気がします。ここで頷けないと、「いやあ、なんだかんだ言って、いくら仕事で成功しても女の幸せは結婚であるから、結婚していない女は負け犬なんだ」という前提に頷けない。「いくら貧乏でも旦那と不仲でも子供がぐれてても、結婚しさえしていれば勝ち犬だ」という論理に、むっかー!!としてしまう。そんなわたしはこの本を少しも楽しめませんでした。とほほ。

 もちろん、女の幸せは何が何でも結婚、なんて思っていないから著者は結婚してないわけで、女の幸せは結婚だろうと押し付けてくる世間に辟易してそれを逆手にとって「負け犬」なんて言ってるのはよく分かる。でもさー、逆手に取りすぎて、結婚してる人は口出ししないでばりの逆差別。負け犬なんだから、ちょっともてて金があること自慢しても多めに見てね、負けてるんだから。みたいな口調が、いらいらしてしまうのでした。あと、とても視野が狭い気がしました。負け犬は、結婚はしてないけど男にはもてて、仕事は成功してて金はそこそこあって、東京に住んでるおしゃれなキャリアウーマンだけを指してる気がしました。どうすんの、一度ももてたことない人とかさ…。

 世の中にはいろんな人がいるんだなということは分かってよかったです。




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