読書の記録

No.206 2007.1.25

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美女入門 /林真理子

(マガジンハウス /1999年発行)


 ananに連載しているエッセイ「美女入門」を収録した単行本。なんだよー、何が美女入門だよー、自分が美女だと思ってるのかよーと思って大ヒットしてたときは手にも取らなかったのですが、実際読んでみると、自分が美女だと思っているエッセイではなく、美女じゃないから必死で美女になってみようエッセイなわけで、なんだかほほえましい。適度な自虐と適度な辛口っぷりと美女への努力っぷり。おもしろいじゃん!これ。というわけで夢中で読了しました。

 だが、続巻であるPART2から急に面白くなくなるので要注意!1巻は面白く読めたのに何だか2巻はむかつく。(友人は、1巻からむかつくらしいが)。たまたま話題が悪かったのだろうと思い、がんばって読み進めてもむかつく。なぜだ!!と、思ってPART1とPART2を読み比べて分かりました。原因は「ぶりっこ文体」でした。(しかも一昔前のぶりっこ) 「〜かしらん」「〜なのね。」「〜しちゃった。」「〜でしょ。」 とか。…うざい。あ、毒吐いちゃった。ごめんなさい。別にぶりっ子するなとは言わないけれど、若い子に媚びてます、甘えていますという雰囲気が漂ってきて嫌でした。しなだれかかって上目遣いで「わたしの言うこと素敵でしょ〜」みたいな。おえー。なのに説教とかもするしさ。普通のおばさんじゃん…。あと、1巻は素朴だったのに、2巻になると急にお洒落リーダー感漂わせてアドバイスしたり、芸能人のゴシップ話が増えたり、何度も聞いた自慢話が繰り返されたり、人の悪口ばっか書かれてたりと。あまり感心したものじゃなかったです。

 1巻だけでやめとけば、小説も読んでみようかななんて思ったのに。1巻はこんな媚びたぶりっこ文体じゃなかったのに…。調子に乗ったらいけないというよい反面教師になりました…。所詮、おばさんはおばさん、若い子の仲間には入れないし。作家は作家、いくら金があっても芸能人の仲間には入れないし。いくらブランドで身を固めたって、おしゃれさんの仲間に入れるわけでもないし。でも1巻は本当、面白かったよ。

 ふと、anan見たら、まだ連載してた…。



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