読書の記録

No.160 2006.6.2

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蹴りたい背中 /綿矢りさ

(河出書房新社 /2003年発行)


 今ごろですが読みました。ほんま、今さらですみません。綿矢さんはかつてデビュー作を文藝で読みましたよ。どひゃー、面白い、うまい。とひっくり返った覚えがあります。んでもって、写真。ちょ、あれはかわいいよ!!ずるいよ!!と友人と言いあった記憶があります。なんかこう人気が出たのでひねくれて読むタイミングを逸したのかもしれない。
 
 いやあ、面白かったよ。読まなかったのがもったいないくらい。すごく丁寧な小説だと思う。文章のリズムも完成度もすごく高い。あと、読者へのサービス精神が溢れてる。にやりと笑えるところがたくさんあるし、登場人物の動作が楽しい。おしつけがましくなく、程よく抜けてる。タイトルも中身とマッチしてるし、破綻せずまとまりすぎないちょうどいいストーリーだし、あと意外に意地悪な目線が素敵。主人公がちょっとだけかっこ悪いのもやるなあという感じです。高校のエピソードとか、自分が高校生だった頃を思い出します。人間関係のこの微妙さと、かなりSな主人公と、ああ、なんでこんなにうまく書けるの!

 って、うわあ、誉めまくり。だって誉めるしかしょうがないんだもの! あー、楽しかった!と満足できた小説。読みながら気持がいい小説。素直に次回作が楽しみです。早く書いてください。




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