読書の記録

No.137 2006.1.4

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介護入門 /モブ・ノリオ

(文藝春秋 /2004年発行)


 この作品で文学界新人賞を受賞し、芥川賞を取った。タイトルからしてどんな暗い話なんだろうと思いながら本を手にとって、表紙をめくると、金髪のにいちゃんとおばあちゃんがにこにこ笑って写っている写真が目に飛び込んできた。意表を突かれてそのまま本を持って帰った。

 すごい面白かったよ、これ。ってか、主人公(たぶんイコール作者)の生きざまがかっこよかった。主人公は、金髪で大麻とかやってる社会的には駄目にいちゃんなんだけど、自分のばあちゃんのことはすんごい好きなのです。愛してるのです。半身不髄のばあちゃんを本当に親身に介護するのです。しかも、その介護に人生かけるということに自分なりの意味をみいだしている。介護って、大変で、やる人は「偉い」と思っていたわたしの中の何かを変えてくれた。かっこえええよ。泣けたよ。じーんて。文章もよかった。感性やセンスがいいのだと思う。 鳥肌がたつような迫力と説得力。生き様そのものが小説なんだと思う。



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