読書の記録

No.121 2005.10.10

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青い犬の目 /ガルシア=マルケス

(福武書店 /1990年発行)


 マルケスの若い頃の短編集。幻想的な世界を緻密に描き出す描写と、冷徹で無駄のないストーリー。一作一作、シーンが頭に焼き付いて離れない。

 表題作「青い犬の目」は、夢で出会う男女を描く。男は、夢から覚めると女のことを忘れてしまう。女は夢で会った男を探すために夢の中で交わした合言葉「青い犬の目」を叫びながら町をさ迷い歩くと言う。「青い犬の目」その言葉が、わたしの頭の中で響く。忘れられなくなる。
 イシチドリに目をえぐられ盲目になった三人の男を描いた「イシチドリの夜」は、物語を読んでいる間中、本当に闇がわたしを覆っていた。すごい。どうしたらこんな描写ができるのだろう。

 マルケス独特の濃厚で有機的な死がこの短編全てに漂っている。死は終わりではなく、生のあとに脈々と続く物語だ。


from amazon 文庫

青い犬の目 

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